トランプ次期大統領/アメリカを変えるか!世界を壊すか!
クレイジーな、創業経営者
アメリカ次期大統領、トランプ氏。トランプスタイルとも言うべき、多少とも奇異な言動とバランス感覚は、超ワンマンな創業経営者と考えると納得出来る事が多い。
ある段階で成功している創業経営者は、超ワンマンで、ある意味クレイジーだ。成功している創業経営者は何時も成功したいと思う結果をみている。何度も経済的破滅と言う死線を超えた自信と必ず目的に辿り着くと言う信念にかられて行動する。心底信じて頼れるのは自分だけだと言う観念が根底にある。
サラリーマン社長には、異端であり、クレイジーにうつる
特徴その一
嘘を言ったり、考えを180度変えたりする事が良くある!
虚飾を交えて、情熱的に語る。自分自信嘘だと言うにを意識していない。政治家が平然と普通に着く嘘とは質的に違う。
いわゆる大言壮語を現実にして来たのが創業者と言う人種だ。
目的が大事なので、プロセスが違う事に気が付いたら直ぐに変える。創業経営者は小さな間違いも含め数えきれない間違いも犯して来た。
特徴その二
情熱があり心血を注いで、周囲を巻き込む。
その手法は、時として優しく、時として強引である。
灰皿が火をつけつけたままのタバコで一杯になるのも気付かず話続ける。
情熱を傾けた話は、かなりの説得力を持つ、いや説得するまで辞めないと言った方がいいかもしれない。側近や幹部は、滅多に逆らう術が無い。
特徴その三
最後に責任を取れるのは、自分だけだと何時も思っている。頼れるのは自分だけ。心の底では、人を信じていない。
底が見える様な程度の低い意見や反論をする部下を許さない。
心血を注いで育てている自分の事業や情熱を傾け、場所や時間をいとわない経営者に、中途半端なサラリーマン根性で反論しても、もとから太刀打ち出来る筈もない。
イエスマンなら余り害はないと思っている。自分の考えを確認出来ると言う意味で多少の気休めにもなる。
気に入らないと、人前で聞くに耐えない言葉で罵倒したり、作った資料投げつけたりする事が良くある。本当に演技ではなく、顔色を変えて怒りを表す。
本人を降格したり、時には遠くの支店飛ばしたり解雇する事もある。
大抵の場合、興奮して後で疲れる。時には子供の様に素直に反省する事もある。
日本の雷親父がちゃぶ台をひっくり返し、出て行けを連発するよなものかもしれないが、サラリーマンには過酷な運命が待っている。
人が育たない、マイナス情報が得られないと言う不利益は自分なりに認識している。
この事で鬱になる部下はいるが、成功している創業者は、鬱になるよう神経は持ち合わせていないようだ。
特徴その四
自分自身に労働時間と言う概念を持たない。
24時仕事の癖がついている。コンサルタントはよくこの犠牲となる。深夜まで一方的な聞き役になることがよくある。
あるクライアントの創業者は、時間になるとさっさと切り上げ、然も普通の働きしかしない社員を、安物のサラリーマンと言ってよく一刀両断にしていた。
唯決まっ勤務時間が無い為、息抜きや下品な趣味で気分転換を図る経営者も希にいる。
特徴その五
普通の生活者の行動パターンを取らないことが多い。
仕事優先で普通の生活に無頓着になる。
家族を顧みない、家族団欒を忘れる。なんでもお金で解決しようとする。服装に無頓着になる。
大企業になっても、いわゆる社長らしい社長にならない創業者も多い。
普通人から見るとクレイジーに見える一面だ 。
アメリカでは、アップルの創業者、ステーブ•ジョブズ氏は、突出した天才的創業者の一人だ。天才的業績とカリスマ性を備えたある意味クレイジーな独裁者でもあったと言う。
スティーブ・ジョブズには直接あったことはないが、かなり公になっている。
それによると
誇張や虚勢、考えをよく変える。人のアイディアを自分の物としてしてしまう。現実歪曲空間と呼ばれ、彼方にある目的も現実に可能な様に思わせてしまった。気に入らない社員は簡単に解雇してしまう。彼の下で働く者にとっては過酷な状況であったのかもしれない。また、同じ服装だけで過ごすと言うのも、目的以外の生活は、出来るだけシンプルにするという合理性にかなっている。
確かに一般的に見ればクレイジーかもしれない。多分彼には、直感的に、目的の姿が見え、天才に有りがちなプロセスを飛ばす癖があったのかもしれない。現実を歪曲しょうが、考えを取ろうが、最後は、天才的な発想と創造性、並外れたカリスマ性で歪曲空間をブレイクスルーして常識を覆して現実化してしまった。
新たに創業し目的の高みに登り詰める経営者には非凡な情熱と異端とも言えるプロセスや手法が伴う。
第二次大戦で5.000万人とも、8.000万人とも言われる犠牲と数えきれない人々の人生を蹂躙して得た社会の繁栄と安定が綻びようとしている今、企業経営と比較にならない規模と影響力を持つ政治や軍事の世界にクレイジーとも言える創業経営者が登場する事に期待と、一抹の不安を抱くのは私だけだろうか。